Creator
MIKI
2002年11月埼玉県生まれ
AOAart所属、自閉症クリエイター
Artwork オレンジのトラ
この作品はMIKIが好きなトラの魅力が詰まったものです。
トラの眼光の強さ、力強い大きい顎、猫科特有のしなやかさがしっかりと描かれています。
色も違うし全身も描かれていないけれど、トラの魅力は伝わってきますね。
彼の目に映る動物たちは、私たちが普段あたりまえに捉えているイメージとは異なります。
「何か」を決めつけない自由な概念は、彼のこだわりでもあるのです。
Artwork キリン
もし誰かに「キリンを描いて」と言われたら、「キリンなら長い首を描かないと」とか「長い脚を描かないと」とか「角があるから描かないと」とか。思いませんか?
でもこのキリンは、長い首も角も描かれていません。
でも、一目でキリンだとわかりますよね。
自閉症も子供達の絵を見ると、私たちが思う「こうしないと」とは何なのか?と、ふと思います。
Artwork 赤いライオン
ライオンの立て髪は茶色か金色。それが常識だと思っていませんか?
でも、このライオンは真っ赤です。赤い立て髪が溢れて、画面全体を覆っています。目はサファイアのような青です。
MIKIの描く動物たちは、私たちの「常識」とはちょっと違います。
キリンやゾウは長い首も鼻も描かれず、正面からみた顔のアップだけだったりします。トラも赤い顔に青い模様だったりします。
でも、すぐにキリンだとわかりますし、ゾウもトラも一瞬でわかります。
自閉症の子供達の絵には嘘がありません。効果的に色を変えようとか、面白い構図にしようとか、彼らは考えません。
彼らが素直に感じた世界を、ありのままの世界をキャンバスに描いていきます。
MIKIがその目と心で素直に感じたライオンだから、私たちの心の中に彼のライオンが真っ直ぐに伝わってきます。
たぶんあなたが「ライオンなのに赤い?」と気づくのは、その後です。
Artwork Pink Flamingo
湖畔に佇み、S字に首を曲げているフラミンゴ。
使われている色は緑、ピンク、青とキャンバスの白、ただそれだけです。
MIKIの目に映る動物たちはとてもおおらかで、まっすぐに私たちの心に飛び込んできます。
ああだこうだと理屈なくストレートに届いてくるものは、絵に限らず大切ですよね。
Artwork ひつじ
青い空と薄紫の雲。
朝なのか夕方なのかわかりませんが、
昼と夜の混じり合う世界で
白い羊は柔らかな金色に輝いています。
小さな耳をそばだて何か言いたそうに大きな口をこちらに向けて
イノセントな青い目をしたMIKIの羊は、
私たちをじっと見ています。
Artwork 黄色いタートル
もしもあなたが海亀を知らなくて、海の中で突然目の前に彼が現れたら、
どんなふうに思いますか?
でも、彼はずっとあなたを見ていて、そして近づいてきました。
その目は優しく見えますか?それとも悲しく見えますか?
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